2012年04月05日
令狐楚の漢詩(闇雅人 意訳)
○令狐楚の漢詩(闇雅人 意訳) 思君恩 小苑 鶯の歌うこと歇み 長門 蝶舞多し 眼のあたり看る 春の又去るを 翠輦 嘗て過ぎらず 思君恩 小苑で鳴いていた鶯の声が途絶え 長門宮では 多くの蝶が舞う 今年もまた 空しく春が過ぎ去るのを眺めているが 天子の乗り物がここを訪れたことは一度もない ※皇帝の寵愛を得られない宮女の悲しみを詠んだ詩。作者の令狐楚は「牛李党争」という権力闘争が起こると、「牛党」の幹部になり、「晩唐」を代表する詩人・李商隠を抜擢した人物。
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